川瀬 一絵 展 「北風と太陽」
gallery to plus 企画展
■ 開催日 :2016年4月16日(土) ― 4月24日(日)
■ 開催時間:14:00 ― 20:00 (最終日18:00まで)
■ 休廊日 :2016年4月19日(火)
■ 入場料 :無料
■ オープニングレセプション :
2016年4月16日(土) 15:00 ― 19:00
■ 内容:写真
川瀬一絵は、島根大学を卒業後、東京綜合写真専門学校で写真を学びました。 現在は写真家・池田晶紀氏が主宰する「ゆかい」に所属しながら活動しています。
日常の何気ない風景を独自の観点で切り取る川瀬の写真は、初めてみる場所の写真なのに、かつて自分がそこに行ったことがあるかのような錯覚を覚えます。まるで子供の頃よく行った田舎のおばあちゃんの家の庭の木を瞬間的に思い出すかのような感覚。急に懐かしさが襲ってきて、もう会えないことへの寂しさか、涙が出そうになるのです。彼女の温かさと鋭さが、見る者の心にちくっと刺さるのかもしれません。
今展では、故郷島根で撮影されたものを中心とした新作を発表します。ぜひご高覧ください。
北風と太陽
1日に約28本の飛行機が離着陸する、湖岸の小さな空港。
羽田から801km、名古屋から461km、大阪から362km、福岡から415km、隠岐から143km。
年の変わり目に、たくさんの人が飛行機に乗ってやってくる。戻っていく。
秋の日には、夕日を背景にした飛行機が、また別の強力な光として空から降りてくるのを見たのだが、
冬のこの日には、夕暮れの時刻や天気、風向きの違いから、その光景を見ることはできなかった。
重たい雲に混ざり合うように、あたりは静かに闇へと変化していった。
北風に吹かれながら、雲の向こうからごうごうと音を立てて降りてくる、力強い光を見ていた。
川瀬一絵
川瀬 一絵(かわせ かずえ)
写真家。島根県出雲市生まれ。島根大学教育学部、東京綜合写真専門学校卒業。
テーマを定めずに衝動的に写真を撮り、それらを編集しながら衝動の訳を探るような作品づくりをしている。
2007年より写真家・池田晶紀の主催する「ゆかい」に所属。作品制作を軸に、書籍、雑誌、Web等各種メディアで撮影を行なっている。
主な展覧会
2010 「空の耳」/個展/dragged out studio/東京
2011「誕生日」/個展/dragged out studio/東京
「キーホルダー」/シブカル祭/渋谷PARCO/東京
2012 「誕生日/レイヤー/キーホルダー」/個展/横浜ベイクォーター/横浜
「海の成分」/TRANS ARTS TOKYO/旧電機大学校舎/東京
「レイヤー」/ART FAIR IN MISUMI/島根
2013「バスと魚」/個展/dragged out studio/東京
「神田路上観察」/TRANS ARTS TOKYO/3331 Arts Chiyoda/東京
2014「雪の日」/Re:送っていただけませんか?展/500m美術館/札幌
2015「粒と穴」/個展/dragged out studio/東京
「私は山を作りたい」/個展/アパートメントハウス自由が丘/東京
2016「Document」/TURN フェス/東京都美術館/東京